オフルームビーズワークにおけるワンポイントアドバイス

ここでは、ビーズワークの作業中に心がけることで、作品がよりよく仕上がるための、ワンポイントアドバイスを紹介します。
実際に寄せられた質問で多かった項目や、ビーズワーク教室で気づいたことなどを主に書いています。
どれも、ちょっとしたことですが、気を付けることでかなり違ってきます。
作ってみたけど、どうも仕上がりに納得がいかない時などのヒントにしてください。

糸をワックスの中に直接通すように糸を動かしてください。
(ワックスに2-3mm深さの切れ込みが入ります。だからだんだんワックスはボロボロになっていきます。)
その後、手で糸をしごいて小さな塊を取り除いてから使うようにしてください。
編目がしまらない場合は、ワックスのかけ方が足りないので、再度かけてから作業します。締まりすぎる場合は、手で糸をしごいて余分なワックスを取り除くようにしてから作業します。

気温によってワックスの硬さは変化します。
夏は柔らかく、ベタッと付きやすいので、何度もワックスの中に通しすぎないようにしましょう。
また、冬は硬くなるため、編み目をよく締めたい場合は、何度もワックスの中に通してしっかりワックスを付けるようにしましょう。

ワックスの使い方の補足。
・ワックスは、使う糸全体にかけると、小さいビーズをたくさん使う作業の時や何度も同じビーズに糸を通す場合には、針の目が詰まりやすく、作品によっては作業しづらいことがあります。
作品を硬く仕上げたい場合にも、最初から糸全体にしっかりワックスをかけると、作品の目の間にワックスが溜まったり、糸の通りが悪くなったりします。
そのため、最初に糸のほつれが出ない程度に、ごく薄くワックスをかけておき、作業で使う部分の内の30cm分ぐらいに適正な状態になるようにワックスをかけ、作業している部分がビーズを編むのに使われてしまってから、次の30cm分にワックスをかけるという方法をすると作業しやすくなります。
(この30cmというのは目安なので、作業に支障のない範囲がどのくらいの長さかと考えるとよいです。)

・フリンジを付ける場合は、重いビーズが先端にあるようなフリンジの場合は、ワックスをかけていた方が、丈夫さもあっていいのですが、特小ビーズだけの細くて軽いフリンジの場合は、ワックスをかけるとフリンジが固く仕上がります。こういう場合は、ワックスを付けないで、取り付けるようにする方が、きれいに仕上がります。

どの作品でもそうですが、糸を継いだ場合は、どの糸も抜けないように始末することが必要です。
結んで糸を継いでも、結び目のすぐ際で切ってしまうと、結び目がほどけてしまいます。
最低でも20〜30cmぐらいは糸端を残すように結びます。そして、続きを編んで、ある程度の長さができてから編目の中に適度に通して抜けないようにしておくことが大切です。
糸を結ばないで、編目の中に糸を通して糸始末する場合は、ステッチの種類にもよりますが、一方向ばかりに通さずに向きを何度か変えながら通していきます。
そうすることで、糸が抜けにくくなります。
最後に向きを変えた後、数粒のビーズに糸を通して切るのではなく、作品の大きさの範囲で、できるだけ多くの粒数のビーズに糸を通しておくと、糸を切った後、編目から糸が飛び出しにくくなります。

はた結びで糸をつないだ時、うまく結べていないとスルッと抜けてしまったり、作っている内に糸がほどけたりすることがあります。
結ぶときに、結び目がつなぎたい場所のすぐ近くに来るように調整し、全部の糸をよく引っ張り結び目を固くするようにします。 結んだ時に続きを編む方の糸をギュッと引っ張ってみて抜けないかどうか確認してから続きを編んでください。 きちんと結べていると引っ張っても抜けません。

はた結びが、うまくできないという場合は、練習として、2色の太目の糸、もしくはロープのような物を用意してすると、結べているのか、どこがおかしいかがよく分かります。

ビーズワーク作品から出ている作業中の糸の保持の仕方の写真
糸がゆるんでネックレスがダラっと伸びたり、しっかりとした硬さに編みたい作品が柔らかくなりすぎたりすることがあります。
よく引っ張っていても、このようになる場合は、たいてい糸が滑って、前に編んだ編目がほどけてくるからです。

対策の1つは、糸を使う前に、ワックスをかけておくと編んだ状態を保ちやすくなり、ゆるまなくなります。こういう場合に使うワックスは、ベタッとしたBees Wax(蜜蝋)などを使うとよいです。
また、ある程度編んでいるとワックスも取れてくるので、ゆるみが出そうになったら、適宜ワックスをかけて続きを編む方がいいです。
ワックスについての説明もご参考下さい。

もう1つの対策は、作業中の糸の持ち方に注意することです。
作品を親指と人差し指で持ちます。作品から出ている作業中の糸を人差し指に引っ掛けて、中指で人差し指の爪を押さえるようにして糸をはさみ、作業するとよいです。(右写真)
大きめの作品の場合は、左手の親指、中指、薬指で作品を持って、作品から出ている作業中の糸を空いている人差し指に引っ掛けて、かつ中指で人差し指の爪を押さえるようにして糸をはさみ、作業するとよいです。
どの指で持つかは、作品によって持ちやすさが異なりますので、適宜持ち方を変えてみてください。
次の目を編んで、その糸を引っ張り終わる直前に、指に引っ掛けている糸を離すようにすると編目がゆるむことなく作業ができます。

筒状のペヨーテステッチやネッティング、ダッチスパイラルなど、糸が一方向に向かっていくようなステッチは、ゆるみが出ることが多いので、この方法は有効です。
また、この方法で作業すると、作業する部分が指の上で固定され、グラグラしないので、針も刺しやすくなる利点があります。

写真と文章だけでは分かりづらいと思いますが、要は編み終わった所から出ている糸をゆるまないように押さえておくと考えてください。
今まで、こういう方法で作業していない場合は、最初はやりづらいと思いますが、練習を繰り返すとコツが分かってきます。

1回に使う糸の長さは、長くても2mぐらいまでがよいでしょう。
例外的に長い糸を使ってもらうこともありますが、この場合は、糸継ぎをしないで作品を作った方がよい場合に限っています。
あまりにも長い糸を使うと、途中で糸が毛羽立ち、ビーズへの通りが悪くなったり、糸が切れてしまいます。
また、長すぎる糸は作業性も悪くします。どうしても長い糸を使いたい場合は、長い糸を使いたい時の項目をご参考ください。
編み始めの状態が編んでいる途中の状態と同じ形の場合や、編み始めの場所から続きが編める状態になっている場合に使える方法です。
4mぐらいに糸を切り、その糸の中央部分から編み始めます。
編んでいる糸が短くなってきたら、最初に残していた2m部分の糸を使って続きを編みます。
それでも糸が足りなくなってきたら、糸継ぎをします。
この方法だと、通常1回に使う糸の倍の長さで作業ができて、かつ糸も痛みません。
編み進める内に糸がすれて毛羽立ってきて傷んでしまうことがあります。
長すぎる糸を使うと何回も糸がすれるので、傷む原因になります。1回に使う糸の長さを適度にすることとワックスをかけて糸をコーティングすることで防ぎます。

それ以外の原因として、ビーズに針を通す時に、ビーズの中に通っている糸の間を割って通してしまうと、糸のこすれ方がひどくなり傷みます。
ビーズの穴の端の方に針を通すように意識して作業すると防ぐことができます。

マットなどの平たい作品の写真
マットなどの平らな物(右写真)を編む場合、作り進むにつれて、縁が波打ってきてしまうことがあります。
全体的には糸は引きすぎない方がよいです。ビーズをきっちり入れようとして、糸を引きすぎると、かえって縁が波打ってしまいます。

ずっと手に持って作業していると、平らになっているかどうか気付かないので、時々机の上に置いて確認します。
特に円形のマットの場合、段数が進むに連れて、どんどん目の数も増えて修正しづらくなりますので、段数が多くなるほど確認する回数を増やします。

平らになっていない場合は、糸の引きすぎなので、波打っている部分の編み目をゆるめます。
波打っている部分が多い場合は、その部分まで糸をほどいてやり直すほうが早い場合もあります。

目の数が多いとネックレスの中央の位置は見誤りやすいものです。
ネックレスの中央にペンダントを取り付けようとして、端から数えて中央だと思った場所にペンダントを取り付けてから、中心がずれていることに気づいたことはありませんか。
ほぼ中央にペンダントを先に付けておき、中央からずれていた場合は、ネックレスのどちらかの端を編み足して、端の始末をするとよいです。
ネックレスの編み始めの部分に編み足したいが、その部分の形が続きを編める形になっていない場合は、少しほどいて途中の部分と同じ形にして編み足すということもできます。